<Header>
<Author: 許渾>
<Title: 咸陽城東樓>
<Format: 格式不明>
<Year: 2013>
<BookName: 大人の国語力がつく漢詩一〇〇選>
<Translator: 守屋洋>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 咸陽城（かんようじょう）の東樓（とうろう）>
<BookPage: 188-189>
<UsedPage: 2>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
一上高城萬里愁，
蒹葭楊柳似汀洲。
溪雲初起日沈閣，
山雨欲來風滿樓。
鳥下綠蕪秦苑夕，
蟬鳴黃葉漢宮秋。
行人莫問當年事，
故國東來渭水流。
<End Poem>
<Translation>
高い城壁に登ってみたら、万里も離れた故郷のことが思われて、もの悲しい思いが こみあげてきた。目に入ってくる葦や柳の風景が、あまりにもわが江南の浮き洲の様子に似ているのだ。谷川のあたりから雲が湧き起こってきたかと思うと、日は早や西の寺院のあたりに沈んでいく。どうやら山から一雨来そうな気配である。しきりに風が吹きつけて楼上に満ちてきた。秦、漢の時代、栄華を誇った宮苑に秋の夕暮が迫ってくる。緑の草原 には鳥が舞いおり、黄色い葉かげには蟬が鳴いている。旅人よ、昔のことはもう聞かない でくれ。この古い都で昔と変わらないのは、東へ流れていく渭水だけなのだ。 
<End Translation>
<Formatted Translation>
高い城壁に登ってみたら、万里も離れた故郷のことが思われて、もの悲しい思いが こみあげてきた。
目に入ってくる葦や柳の風景が、あまりにもわが江南の浮き洲の様子に似ているのだ。
谷川のあたりから雲が湧き起こってきたかと思うと、日は早や西の寺院のあたりに沈んでいく。
どうやら山から一雨来そうな気配である。しきりに風が吹きつけて楼上に満ちてきた。
秦、漢の時代、栄華を誇った宮苑に秋の夕暮が迫ってくる。
緑の草原 には鳥が舞いおり、黄色い葉かげには蟬が鳴いている。
旅人よ、昔のことはもう聞かない でくれ。
この古い都で昔と変わらないのは、東へ流れていく渭水だけなのだ。 
<End Formatted Translation>